空間の工夫

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天井の高さ

建築基準法で定められている居室の天井高さは2.1m。
一般的な天井高さは2.4m。
天井は高いほど良い家だと思う方が大多数だと思います。
施主さんに希望を伺うと、標準的な高さより20cmほど高い2.6mは欲しいと云われることが多いのですが、
やみくもに高くするよりも、空間の広がりを感じさせる工夫があるのです。

天井高が低い家を心地よくするポイント

都内近郊、市街地に近い住宅地では、高さ方向の規制が厳しいため、天井高さを高くとれない場合があります。
でも狭苦しい空間は嫌だと誰もが思います。
低い天井高でも広がりが感じられる家にするための工夫のひとつに
窓や室内建具の高さを天井高さに揃えてあげることがあります。
2.1〜2.2mの天井高さでも全く圧迫感はなく、空間に広がり生まれます。

吹抜けを活かす空間づくり

高さの変化と間取りとの繋がりが大切なのは、あまり知られていないこと。
ただ天井を高くとればいいわけではなく、低いところがあることで高さが活きてくるような工夫もしてみましょう。
より空間が活きてきます。

窓の配置で空間が変わる

窓を配置するとき、平面的な位置と断面方向の高さによって空間の印象はガラリと変わります。
置き家具のレイアウトも併せながら、窓が活きる空間を考えてみましょう。
高窓
天井ギリギリに窓をとることで隣地からの視線を気にせずに暮せるメリットがあります。
採光をとりながら、室内空間を愉しむのことができるので、寝室などにもおススメです。
地窓
床に面して低い位置に設けられます。
風を取り込むことを目的として、坪庭などに面して設けることもあります。
坪庭を配して地窓を設けることで、窓枠に切りとられた緑が空間をより上質に仕立ててくれます。
ピクチャーウインドウ
窓を一枚の絵のように室内に配することを指します。
ただ外を眺める、風を通す、光を採り入れる、機能だけではない窓の効果を空間に与えます。