Milano salone報告 その2_街歩きでみるサローネ

Posted on 2013/08/15

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ミラノサローネ報告 その2 今回は ’街歩きでみるサローネ’ と題してお送りいたします!前回の記事で、オンドさんが「Fuori-salone(サローネの外)」の魅力を少しだけ紹介していましたが、今回はもう少し詳しくその様子をお伝えしたいと思います!!




さて、’ミラノサローネ’というと、私のイメージにあったのは、有明ビックサイトで行われるような展示会。。

勿論、ビックサイトより更に大規模でスゴイ展示会場はあるらしいのですが、
ミラノサローネに何度か足を運んでいるオンドさんによると、街自体がオモシロイ…!と。

そう、今回の旅では、ミラノ滞在は3日間。
その間に、ヴェローナまでの小旅行を目論んでいた私たち…
実質2日間で目一杯ミラノサローネを楽しむのだったら、どちらを優先すべき?と聞くと、

「 街歩きしながら楽しむサローネが断然おススメ! 」

とのことでしたので、腰が砕けるくらい歩きに歩いて、ミラノの街を満喫しました。

とにかく…街を挙げてのイベントなのですね~
世界中からサローネ目当てに集まる人々で、春まだ浅いミラノの街は活気に溢れていました。

↓ 初日…張り切って朝から街歩きスタートです!!



サローネ初日のこの日は、街中の展示会場も、まだ準備中のところが多く、
雑貨屋さんなども立ち寄りながら、気になる展示スペースを覗いていきました♪

↓ サローネ中は街全てがデザイン週間になるということで、、
↓ 広場も展示スペースになったり、至るところが、Good design corner!



ウインドウショッピングや街の様子を楽しみながら、、
カメラ片手に、ぶらぶら街歩きだけ
でワクワク!!


↓ お花屋さんには、春の花が♪ オレンジ色の明るさが街に映えます~!



↓ インテリアショップのウインドウ。



↓ 好きなモノばかりが並べられているので… つい引き寄せられ道草を…(笑)



サローネ期間中には、インテリア系ではないショップ(洋服屋さんとか)でも、、
メーカーやデザイナーの照明器具や家具などを展示するところも多いそうです。。



↓ ブライダルショップのウインドウに、それらを探してみたり。。



↓ ある展示スペースを窓辺から。




↑ デザインされた椅子と、おそらくモチーフとなった絵と共に展示。
( 個人的に好きな絵だったのでパチリ )

こんなふうに街中のショップは、学生や若いデザイナーさん達が、作品を発表する場でもあるようで、
小さなショップの一角に、作品が飾られていたりする場面にちょくちょく出くわしました。

↓ 勿論、メーカーさんがギャラリーを借りての家具展示も!



↓ 窓辺のデザインが素敵♪



↓ こんなコート掛けもイイですね♪




↓ こちらは、照明メーカーの展示ギャラリー。 



↓ 様々な照明器具が展示されていました。



↓ 受付ブースにも、自社のランプを配して。。
↓ 白い花とグリーンのアレンジが、より赤いランプを素敵に魅せてくれていました。



サローネ期間中は、どこの展示スペースに行っても、Wellcomeモードなので、、
気後れすることなく入っていけるのも嬉しい。。
実際に家具をデザインしたデザイナーさん達が居て、直にお話を聞けるチャンスも!

↓ みなさん、フレンドリーな笑顔です^^



↓ ここでは、システム家具が多く、フェイクな…コンクリート風…石調といった面材を妙におススメされたり。。




↓ 営業マンさんも一生懸命(笑)





素材のことや納まりのことなどの質問も、積極的に答えてくれます。
( 片言英語でOKでしたよ~ )

↓ 街中の趣ある路地にギャラリーが点在しています。




↑ 写真内 左トラックは、展示品を運びいれているところ。
セッティングの風景などみられるのも、初日午前中ならではでした(笑)

↓ こんな風に案内MAPを片手にお目当てを探す人たちも多い。
( 街往く人たちのファッションを見るのも楽しいですね♪ )



↓ 足下も見逃せません!ハイサイドライトの窓からギャラリーが覗けました。



内部に入って見ると、家具メーカーの展示会場になっていて、かなり広い。
↓ こんなふうに、道往く人の足元が見えるのです。



↓↑ 様々な素材でデザインされたベッドが展示。



↓↑ 個性的なベッドたち。



あと、何より嬉しかったのは、普通の旅では入り込めないような建物なども、
展示スペースになっているので、庭や邸宅の雰囲気を思う存分見学できること!が嬉しい。
これはサローネ以外の時期ではなかなか叶えられないこと。。

↓ こちらもそう。



苔むした石畳のアプローチ…



古い邸宅?集合住宅?とにかく全てがフォトジェニック♪



鎧戸とアイアンワークの面格子の窓辺。。



↓ 普段は住人しか入ることの出来ないパティオ。



↓ ラベンダーとローズマリーの寄せ植え。



ギャラリーに入らなくてもある意味十分。。趣ある空間を存分に堪能できて大満足♪

↓ ですが、しっかり屋内も見学。。



ここに展示してあるのは、多分、若いクリエーターさんの作品。



地下に下りていくと、穴倉のような、、ワインカーブのような、地下室があり、
歴史を感じさせる空間に、ア
イディアをひねった作品が並んでいました。
( こんな空間に入れるのも、この期間ならではといえる )

↓ 工事現場の照明のようなコード付きランプ。
確か10ユーロほど…だったかと。。
オンドさんが1つお買い上げ。



こちらも、中庭を利用してアウトドア家具を展示しているギャラリー。




↓↑ 季節ごと…春夏秋冬でブースをつくり、アウトドア用の家具を展示。



↑ 家具はもちろんですが、建物を見るのがやはりオモシロイ。。



↑↓ 薪をストックしておく家具でしょうか。。




ところで、、ミラノの街は路面電車や地下鉄など公共交通機関も充実しているので、
上手く利用すると、効率的に街中の展示を見ることが出来るのかもしれません。

↓ レトロで可愛い路面電車(トラム)。



けれど、歩いたほうが早そうだったので、私たちは腰が砕けるほど歩きました(笑) 

↓ 至る所に、レンタサイクルも有り。ヨーロッパの街にホント増えましたね~。



これぞ上手く利用すれば、街歩きが更に充実しそう。。
次回、行けたら、チャレンジしてみたいと思います!!

今回はいわゆる観光は全くしなかったのですが、
でも、ナビゲーターのオンドさん、、ミラノ初のスピカさんと私(いいひ)のために、
ミラノの観光名所を通って行ってくれます。 

↓ ドゥオーモ広場。



↓ ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア。



通り道だから…ということで、中を歩きました。
ミラノの前にパリのパッサージュを見てきたのですが、比べると規模の違いに圧巻デス!



↓ こちら、ガッレリア中央にある 牛の絵が描かれているモザイク画。



このモザイクのなかに窪みがあり、そこに踵をのせ、くるりと三回転すると、
幸せが訪れ、旅行者は再びミラノへ訪れることが出来ると、云われているそう。。

このネタ、、ガイドブックで知識うろ覚えのまま、
三回踵を鳴らすと良い…と、間違った情報を伝え、
オンドさんが、私に云われた通りにやっているところ↓ (オンドさん、ごめんなさい)



こうしていたら、ミラノ在住の日本贔屓のおじさまが近寄ってきて、
そうじゃないよ…と、色々教えてくれたという、エピソードも有(笑)
写真を観返すと、旅の思い出が蘇ってきますね。。

街歩きしながら観たサローネで、一番素敵だったのは、コチラ。
↓↓  PAOLA LENTI の展示ギャラリー。



オンドさんは、以前にも訪ねたことがあり、
ここは絶対に再訪したいスポットとしてお勧めしてくれました♪

オリジナルで開発している素材をつかった鮮やかな色調の家具やラグをつくるインテリアメーカー。
修道院をギャラリーとして借り切っているそうです。



中庭にデッキを配し、家具を展示してあるのですが、、
みんなゆったり腰を掛け、くつろいでいる姿が見られました。







本当に居心地が良いのです!!



スピカさんも、オンドさんも歩き疲れた足を休めて、しばしのんびり♪



↑↓ ふたりとも、絵になります~(笑)



ここの家具は、屋外用としての耐久性も抜群とのこと。だからこんな展示が可能なのですね!





↑↓ カラー毎のブース展示。



至る所が素敵でした♪ ’色’ ってやはり心が躍る…楽しいですね!!




↓ 美しいカラーサンプルの展示。



↓ 室内展示ブース。



↓ ↑ 壁飾りが絵のようで、多分ラグにもなるモノを壁飾りにもしてみたりしているのかな。本当に素敵!!







↓ この壁飾り、持って帰りたかったです(笑)




色づかいが本当に美しく、、ずっと見ていたかった♪ いつかまた再訪できたら嬉しいなぁ。

と、くまなくミラノの街を歩き回っても、まだまだ観たりない位でしたが、
短い日程のなか存分に ’ Fuori-salone(サローネの外) ’ を愉しみました。



そうそう…日本のメーカーも出展されています!

オンドさんのお知り合いの 宮崎椅子製作所さん が2度目のサローネとのことで、
そちらにも脚を運びました。



↓ ウインドウの向こうで、私たちに気付いたデザイナーの 村澤一晃氏が笑顔で出迎えてくださり…



しばし立ち話。




この時はサローネ初日の午前中。
まだ準備中でしたので、後でゆっくり見せてもらうことにし、
美味しいレストラン情報を教えてもらったりしました(笑)

↓ 初日のランチ。Pappardelleパッパルデッレという平打ち生パスタと白ワイン。。



ミラノの美味しい思い出も蘇ってきます!食いしん坊なので脱線してしまいました。失礼!(笑) 

さて、宮崎椅子製作所さんのギャラリー。
街歩きで、ある意味最先端の尖ったデザインの家具などを観た後にゆっくり訪ねたのですが、
緻密に繊細にデザインされ、職人さんの手で丁寧に作られた家具に触れた時、
安堵感を覚えると同時に、改めて日本のモノづくりの素晴らしさを実感した次第。。

2回目の出展ということで、前回を覚えていた地元(ミラノ)の方も立ち寄っていましたが、
肘掛けの木の感触を愛で、何度も座り心地を確かめ、皆さん真剣に吟味していました。。



宮崎椅子製作所さんのギャラリー訪問記は、また後日UPいたしますので、どうぞお楽しみに!!!

興味津々だった本会場でのキッチン展示などは、今回は残念ながら観ることが出来ませんでしたが、
夜の街歩きでウインドウのなかの展示を観ることが出来ました。



↓ これは…多分、たためて可動する、、モバイル食品庫なんかが見えたり。。



堪能したとはいえども、「嗚呼…もう少し時間があれば…」と、悔いてしまうほど、
ミラノサローネ期間中の街歩きは、ホントに楽しかった!!!

サローネだけではなく、ミラノの街には素敵な雑貨屋さんやインテリアショップ…が目白押しで、、
’暮らし’ と ’家’が大好きな方だったら、きっと堪らない筈です♪

この後、パビリオンでの展示会の様子、、
多木陽介氏案内によるカスティリオーニ事務所見学、、
宮崎椅子製作所さん訪問、、
ヴェローナへの小旅行、、ミラノの雑貨屋さんのこと、、
アパートメントホテルで暮らすように愉しむ旅のこと、、番外編パリのこと etc…
全9回にわたり続きますので、またぜひ覗いてみてくださると嬉しいです。

(文責:牛尾)