秋晴れの2019益子陶器市へ♪_暮らしと器の愉しみ
益子陶器市2019年秋レポ。思い立ったが吉日ということで、陶器市最終日へ初めて足を運びました!素敵な出合いがたくさんあった楽しすぎた一日…当日出合えた作家さん達のことや暮らしの中に来た器たちのことを綴ります!
Posted on 2019/03/09
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宿泊3日目は料理人でもある「ダヴィッド」さんにアテンドしてもらい、
1日かけてリュベロン地方の小さな村々を巡った様子をお伝えします。
南フランスの小さな街「リルシュルラソルグ(L’Isle-sur-la-Sorgue)」は
南仏の中のリュベロン地方。アヴィニヨンの東側になります。
シャンブルドット「モンローズ」で過ごす3泊。
宿泊3日目は料理人でもある「ダヴィッド」さんにアテンドしてもらい、
1日かけてリュベロン地方の小さな村々を巡った様子をお伝えします。
(前回までの旅はこちらになります。)
前日、宿のオーナーダヴィッドさん、町田さんご夫妻とアペリティフでお話しをしていた時に、
「明日行きたい所はある?」と聞かれ、、、
「できればセナンクの修道院や美しい小さな村を回りたい」とお伝えしました。
それだけを伝えると2コースを考えてくれたのですが、
その中に素敵な、そしてあまり知られていない薔薇園があり、、、
私たちは薔薇園の入っているルートを選び後はほぼお任せ状態。
前日に私たちが建築を生業にしている事を知ったダヴィッドさんは、
コースの中にフランス式DIY「ブリコラージュ」のことがわかるホームセンターも入れてくれていました。
道順的にはホームセンターが最初だったのですが、
最後にお伝えしたい村とセットで説明したいので、ここは割愛いたします(笑)
さて、ホームセンターから走ること、、、20分もしないうちに、
澄んだ水の美しいソルグ川の側を車が走ります。
宿のあるリルは、街中をソルグ川が流れるところなのですが、
窓外に見える川はそのリルを流れるソルグ川の源流とか。
そう、川上に向かい車は走っていました。
初夏の南仏の川べりでピクニックでもしたら気持ち良さそうな、
時間があればサンドウィッチでも持ち、
この川のそばで流れる水を眺めながら、妄想にふけり、読書をし、
寝転んで空を眺めるのも本当に気持ちの良いことだろうなぁと思える様な景。
、、、が。
ダヴィッドさんが「着いたよ」と案内くださった川べりの村は美しすぎて、
途中の景色がすっ飛んでしまいました。
ここは、リルを流れるソルグ川の上流。
源泉。
なんて美しいのでしょう。
↓ その水の美しさ!!!
豊富な水量にも圧倒されます。
子どもの頃夢中で読んだ物語の一部に迷い込んだ様な
そんな浮遊感にも似た感動。
しばし散策し、その余韻を楽しみながらセナンクへ移動します。
セナンクの修道院に向かうまでにも小さな村を通りました。
その中でもゴルドは有名な村のようで、石造りの家々が建ち並びます。
フランスで最も美しい村の一つ。
フランス国家での制定があるようで、現在も外壁には石積みを施さなければ建築の許可が下りないそうです。
天空の村と呼ばれているそうですが、そびえ立つような頂には中世のお城が建っていました。
ゴルドを抜け、セナンク修道院へ向かいます。
崖の上から修道院が見えてきました!
ここは現在も使われているシトー会の修道院になります。
シトー会の修道院の中で、コルビジェがラ・トゥーレット修道院を設計する際に
足繁く通いインスピレーションを受けたという
ル・トロネ修道院、シルヴァカンヌ修道院と共に「プロヴァンスの三姉妹」と呼ばれる
ロマネスク様式の修道院です。
3つの修道院のうち、今でも機能している現存の修道院だそう。
(他の修道院は見学はできるそうですが、修道院としては機能していません)
ラベンダーの季節には満開のラベンダー畑が美しいそうですが、
私たちが訪れたのは6月初旬。
まだ少し早かったのが残念です。。。
修道士が寝起きした部屋↓↓
この何もないところでの寝起き、、、
当時の修道士がいかに厳しい戒律の中で修行されていたのかを知る事ができます。
そして礼拝堂↓
一切の装飾を排除したと言われる修道院ですが、
だからこそ上部から降り注ぐ光が美しく、心が洗われる様でした。
ロマネスク様式の回廊↓
明るく、この場所で修道士たちは読書をしたりするそうです。
中世の時代に山深く、岩が切立ったこの場所に
修道院を建てる事そのものが危険で大変な事だったと思います。
この場所は個人で訪れるにはタクシーやツアー、レンタカーなどを利用するほかなく、
また道も規制がかかり一方通行のため、今回行く事ができて良かったと思いました。
この修道院にはお土産コーナーがあり、
ラベンダー畑で作られたエッセンシャルオイルなども購入する事ができます。
セナンクを後にし向かったのは知る人ぞ知る薔薇園。。。。
ここはセナンクからかなり距離がありました!
途中、道に迷って素敵な景に出会ったり、
寄り道も!
これらのことはまた別の記事でお伝えしますね。
かなり目一杯に予定を入れてもらってのプチトリップ。
薔薇園を後にした時には既にお昼もかなり過ぎ、オヤツの時間に近く、、、
(ヨーロッパの初夏は日が長いので、暗くなるのが遅く
時間の感覚が狂います。。。)
ダヴィッドさんから「あまり長くは居られないけれど、ルシヨンに寄りたい?
ランチを取る時間がなくなってしまうけれど、、、」と聞かれ、
『なかなか来れないから勿体無い』病にかかってしまっている私たちは、
ランチを捨てました(笑)。
きっとフランス人的には有りえない事だったでしょう。
ダヴィッドさん、ごめんなさい。
さて、最後に寄った「ルシヨン(Roussillon)」はフランスで最も美しい村の一つ。
赤い土が有名な村です。
あまり時間がないと言われる中、ダヴィッドさんに待っていただきながら、
いいひさんと二人小さな村の中心部を駆け足で見て回りました!
この村ではオークル(黄土)が採れるため、家々の壁面は土塗り?
このオークルの堆積もグラデーションになっているので、壁面もカラフルです。
愛らしく、趣きのある街並みに二人とも夢中に!
また訪れる機会があれば、もっとゆっくり滞在してみたい村の一つになりました。
待合せ場所に戻ると、、、
ダヴィッドさんがニコニコしながら
「せっかくだから、ここに連れて行きたかった。」と連れて行ってくださったお店。
店舗名は失念してしまいましたが、色粉のお店!!!
フランス人はDIYを施す方が多く、古い物をリメイクしたり、塗装したりして楽しむそうです。
これを「ブリコラージュ」と呼ぶそうですが、ダヴィッドさんもこのお店で色粉を買いたいそう。
天然の色粉は左官好き、塗装好きの私にはたまらない場所で、、、、
もっと時間があったら、、、、と後ろ髪を引かれながら店を後にしたのでした。
そう、このプチトリップではリルの街を出る直前に、
街のホームセンターにも寄ってもらっていました。
日本でもDIYはブームですが、ここフランスでは昔から日常的なコト。
ホームセンターで資材や材料を購入して自分たちで作業する事もしばしばとか。
フランスらしい、可愛らしい柄のシートなどもありました!
ここもたぶん、半日はいられます私、、、
塗装もみなさんご自分で手がけられるとか。
ペイントも色を選ぶとその場で調合してくれ、缶に入れてくれるシステム。
ずらっと並ぶ色の種類の多い事!!!
日本でもカラーワークスさん他、塗装専門店がありますが、
日本のホームセンターではペイントの種類も限られ、こんなに気軽に購入はできません。
そしてシックな色合いが多いのが特徴でしょうか。
前述のルシヨンの色粉といい、ホームセンターのペイントといい、
さすがお国柄!
みなさん、家での暮らしを愉しんでいるのだなぁと、
この旅を通して、私たち暮らしと家®︎の想いを改めて強くしたのでした。
次回はこのプチトリップの後半、美しい薔薇園のこと、
そして旅での不思議で素敵な出会いをお伝えします。
お楽しみに♪
次回 は3/23更新の予定です。
※ 追記 ※
更新が遅れますことを、お詫び申し上げます。(2019/3/23)
(文責:滝川良子)