プロヴァンスの伝統的な家_偶然の素晴らしき出合いに♪南仏旅行記Vol.12

Posted on 2019/04/21

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旅の醍醐味は、思いがけない素晴らしい出合い!リュベロン地方ドライブ旅で偶然出合ったプロヴァンスの伝統的な家。工事現場と完成したての家を見学できる幸運に恵まれました。



南仏旅行記、再開いたします!!
( ギャラリー展のため、お休みをいただき申し訳ございませんでした )

前回 に続いて、リュベロン美しい村巡り。

プロヴァンスでも、
この地の家と暮らしを垣間見たかったのですが、
今回は予定を急遽変更しての行動。

なので、この村巡りドライブで、
それが叶うとは思ってもいなかった私たち。

けれど、旅の神さまが微笑んでくれて、
偶然ながらも必然のような、
素敵な出合いがありました!!

前回の記事が、時系列になっていなくて、
少し分かりにくいのですが…

静かな満足感を得たセナンク修道院。
そこを後にし薔薇園に向かう道中に、
廃墟のような建設現場を発見!!!



何だろう?
工事費が無くなってストップしたのかしら?

と、興味津々に振り返っていたら、
ダヴィットさんがミラー越しの私たちに、

「 寄ってみたいですか? 」
「 寄ってみましょう!! 」

聞くと同時にハンドルを切りその現場へ入ってくださいました。



工事中の現場のようですが、
それにしては、辺りはメドウ(草原)のように、
野の花たちが自由に咲いているし…



そんなタイミングで、
現場関係者らしき、おじさまがハンマー片手に登場。

きっと、不審者だと思われたのでしょう…(^-^;

けれど、ダヴィットさんが、すかさず話しかけて、
私たちが日本の建築屋であり、この建物に興味を持った旨を説明。

途端に彼は笑顔になり、
ダヴィットさんと色々と話始めました。



彼は建設業のオーナーで、
本業の傍ら、空いた時間を見つけては、
コツコツとこの家を建てているのだとか…

そして、プロヴァンス地方の伝統構法を守り、
手仕事で仕事をするのを誇りにしているそう。

感心して聴き入っていると、

「 少し離れているけど、完成したての家があるから観たい? 」
と、尋ねてくれたようです。

「 勿論!! 」
と、私たち満面の笑みで返事。

「 じゃあ行こう!! 」



彼の後に続き、車を走らせます。

15分弱位行ったでしょうか…
そこに在ったのは、完成したての彼の自邸!

総工期丸4年間をかけて竣工。

↓ ↓ 彼お薦めのアングルで♪



プロヴァンスの家というと、
石積みの家というイメージがありますが、
今では彼の地の新築の家も簡易化されているとか。。

コンクリ-トブロック造で躯体をつくり、
表面に薄い石を張り仕上げる作り方が主流だそう。



けれども、彼は、昔ながらのつくり方にこだわり、
地元の石を伐り出すところからスタート。
こつこつと石を積み上げて長い時間をかけて完成。



お仕事では、やはり簡易化された家づくりが多いそうですが、
自邸では、自分が良いと思っていることを実践されたそう。

地元で採れる素材を使っていて、
自分が空いた時間で作ったから、
費用もあまりかかっていないのだ!とも、
話されていました。

また、こんなこだわりも…。

プロヴァンス地方は、
冬になるとミストラルという嵐が来るので、
古い家では、瓦が飛ばないように、軒先に石を置くそうです。



↑ ↑ コラージュ右上の写真で分かるかな?
屋根に石がのせてあります。

新築の家では必要ありませんが、それまで再現するこだわりよう。

そして、4年間という長い工事期間だったので、
途中、石積みの間に、鳥が巣をつくってしまったそう。

それを退かさずに敢えて残したトコロが此処 ↓↓



石を外せるようにして、
鳥の巣を残してありました!




満面の笑みで、
「 これは僕達だけの秘密だよ 」
と、ウインク。

優しくてチャーミングな彼のお人柄が垣間見えた時でした♪

↓ お家の中も見学させていただきました!



石積みされた壁に、
ポッテリと塗りこめられた漆喰壁。
太い木の梁たち。



洗練されてはいませんが、
手仕事が感じられる、
とても温かみのある空間でした(*^-^*)


タイルも地元の知り合いの窯に焼いてもらったそう。

キッチンには新しい断熱サッシを入れて、
大きな窓でも快適に暮らせるようにしたとか…!

ここは現代の良さも採り入れられたのですね♪



見学を終えると、
悪だくみをする子供のような表情で、

「 君たちがこの家の良さを理解できないなら、
  建築屋としてまだまだ修行が足りないね! 」

と、云っていましたが、
興味津々で見学しながら笑顔いっぱいの私たちを見て、
建築屋同士、心を通わせられたからこその冗談。

ご自慢の外観を前に、
ダヴィットさんが記念撮影してくださいました!



名残惜しいお別れの時。

固い握手を交わしながら、
ダヴィットさんにお礼を伝えてもらうと、

「 さっきの家も、4年後くらいに完成するから、
  その頃にまた訪ねて!! 」

とのこと!!嬉しいお誘いでした♪
社交辞令の無い私たちは、きっと行ってしまいますョ(笑)

その時には、
この新居での暮らしの様子も写真に残したいなぁ(*^-^*)



コツコツと長い時間をかけてつくられたこの家は、
世代が変わっても残り、
永く永く愛される家になるのだろうなぁと感じました!!

プロヴァンスでも、思いがけずに、
リアルな「 暮らしと家 」に触れられて、大満足!

しかも、建築途中の現場と完成したての家までも!!

ダヴィットさんがアテンドしてくださらなかったら、
きっとこんな素敵な出合いは、無かったでしょう。。

感謝感謝なのでした。。。

予定が大分押してしまったのですが、
秘密の薔薇園にも連れて行ってくださるとのこと…!

そちらも素敵すぎました。。
長くなってしまうので、こちらは、次回に続きます♪

( 文責:牛尾出美 )